2026年F1第12戦オランダGP フランコ・コラピント(アルピーヌ)

【】「コラピントが国内で走るところを見たい」アルゼンチンの大統領がF1復活計画への全面支持を表明

9月2日

 アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、同国のF1復活計画を全面的に支持する姿勢を表明した。これによりアルゼンチンがF1カレンダーに戻ってくる可能性がさらに高まっている。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催中のFIA(国際自動車連盟)のアメリカ・コングレスにゲストスピーカーとして登壇したミレイ大統領は、熱のこもった演説のなかで、F1の復活を全面的にサポートすることを明らかにした。アルゼンチンで最後にF1が開催されたのは、1998年のことだ。

 ミレイ大統領は、次のように語った。

「アルゼンチンは車を愛する国だ。我々には伝統があり、ドライバーがいる。そして今は、各カテゴリーが開催国を選定する際に求める、組織としての信頼性を再び取り戻しつつある」

 また少なくとも2027年末までBWTアルピーヌF1チームに残留することが決まったアルゼンチン人ドライバーのフランコ・コラピントについて、ミレイ大統領は「コラピントが国内で走るところを見たい」と明確に主張した。

 ミレイ大統領のモータースポーツに関する野心はF1アルゼンチンGPの復活にとどまらず、「アルゼンチンには再びF1やWRC世界ラリー選手権の開催地となるために必要な条件がすべて整っている」と明言した。ラリー・アルゼンチンはWRCのなかでも屈指の過酷なイベントで、1980年から2019年まで40年連続で開催されてきたが、新型コロナウイルスの影響により、2020年の開催は中止された。

 最高峰の国際的なレースが開催されていない状況でも、アルゼンチンのモータースポーツへの情熱は高いままだ。今年の4月にはアルピーヌがブエノスアイレスの市街地で2日間のイベントを主催し、60万人を超えるファンが詰めかけた。このイベントでは、コラピントが2026年カラーリングを施したロータスの2012年型マシン『E20』でデモランを行い大観衆を魅了した。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)
アルピーヌの2026年仕様のカラーリングを施したロータスの2012年型マシン『E20』でデモランを行ったフランコ・コラピント(アルピーヌ)

 大統領がこうした発表を行う一方、オスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットでは改修・改良工事がフルスピードで進められている。アルゼンチンは2027年のMotoGPカレンダーに組み込まれており、これによってアルゼンチンに国際的なレースが復活することになる。

 オスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットはコースが一部改修され、4輪レース用のレイアウトが全長4.9km、2輪レース用が4.3kmになる。ピットやコントロールタワー、アクセスロードは完全に新しいものになり、現代的なグランドスタンドや巨大なファンゾーンなど、観客向けの施設も大幅に拡充される。また政府による投資は1億米ドル(約159億8250万円)を超えており、これはアルゼンチンにトップレベルのレースを呼び戻そうとするミレイ大統領の強い意志の表れと言えるだろう。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでデモランを行ったBWTアルピーヌF1チームのフランコ・コラピント


(Text : GrandPrix.com)