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【気になる一言】メルセデスF1、ボッタスにソフトタイヤを使わせなかった理由は「ペレスとオコンを見ればわかる」

2020年10月27日

 第12戦ポルトガルGP決勝の40周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)がピットインし、ハードタイヤに交換すると、チームメイトのバルテリ・ボッタス陣営も動く。ボッタスの担当レースエンジニアのリカルド・ムスコーニが「ルイスはハードタイヤを選択した」と無線で伝えると、ボッタスは「じゃ、僕たちはソフトで行こう」と返した。


 しかし、41周目にピットインしたボッタスにメルセデスはハードタイヤを装着して、レースに復帰させた。


 レース後、メルセデスが開いた会見でトト・ウォルフ代表は、その理由を次のように説明した。


「基本的に我々はふたりのドライバーのレースに関して、あまり干渉することはしないようにしている。リードしているドライバーが採った選択に対して、もうひとりのドライバーが異なる戦略を採ろうとする気持ちも理解できる。しかし、レースでの状況は常に複雑で、あのときの我々がまさにそうだった」


 ミディアムでスタートし、1ストップ戦略でレースを進めていたメルセデス勢2台には、ピットストップでふたつのタイヤ選択のオプションがあった。ひとつはハード、もうひとつはソフトだ。先頭を走るハミルトンがハードを選択したため、2番手のボッタスはソフトに賭けようとしたわけだ。
 
 だがウォルフは、データ上、ソフトという選択が間違っているため、チームとしてハードを選択したと説明した。


「レースの残りの3分の1を走るのに最適なタイヤがソフトでなく、ハードだということをデータが示していたので、そのことをふたりのドライバーに説明した。そして、それが正しかったことは、レース終盤にソフトを履いてレースしていたチェコ(・ペレス)とエステバン(・オコン)が苦戦していたことでもわかる。我々はあの時点でハードがベストタイヤだと確信していた」


 つまり、ボッタスがもしソフトで勝負に出ていてもハミルトンを逆転することができなかったばかりか、約8秒後方でフィニッシュした3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に逆転を許していたかもしれなかった。

ルイス・ハミルトン&バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2020年F1第12戦ポルトガルGP ハミルトンがボッタスをオーバーテイクし首位に浮上


 そうなると、ボッタスのポルトガルGPでの敗因は、20周目にハミルトンに許したあのオーバーテイクに尽きる。いったい、何があったのか? トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンがこう説明する。


「10周目あたりからタイヤの温度が下がり始めて、安定した走りが難しくなっていた。逆にルイスはペースをつかみ始めていたため、パスすることができた」


 ボッタスには、ピットストップを遅らせて、オーバーカットするという選択はなかったのか? ショブリンはこう続ける。


「バルテリはタイヤにちょっとしたバイブレーションが発生させていたため、それはできなかった。ルイスはもっと長く走らせることはできたが、我々は2台ともピットインさせることにした」


 つまり、メルセデスはボッタスから優勝するチャンスを奪ったのではなく、2位をプレゼントしていたのだった。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2020年F1第12戦ポルトガルGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)



(Masahiro Owari)




レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


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4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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