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【F速プレミアム】ハースF1、希少な新興チームの成功例となるか

2016.02.05

 新チームがF1デビューシーズンにポイントフィニッシュを達成した例は、それほど多くない。だが、ハースは自分たちが希少な成功例になれると信じている。果たして、ハースは新興チームの「成功者」と、なれるのか? イギリス人F1ジャーナリストのイアン・パークスが分析する。

 ハースF1チームの代表、ギュンター・シュタイナーの野心は理解しがたいものではない。
 2016年シーズンの幕開けを告げる3月20日のオーストラリアGPでいよいよ自分たちのチームがデビューする時、目標とするのは何かとたずねられて、彼はよくある慎重すぎるほどの見通しを示すのではなく、堂々と高い目標を掲げてみせたのだ。

「ポイントを獲りたいね。予選でQ2に進めれば、レースでポイント圏内に入るチャンスはある。それが私たちの目標だ」
 当然のことながら、シュタイナーの言葉は現実的な予想というよりも願望に近い。だが、そんな望みを口にするだけでも、まだ一度もクルマを走らせていないチームに過度のプレッシャーを与えてしまう可能性はあるだろう。そう考えると、やはり低めの目標を掲げてそれを上回る成績をあげる方が、希望的観測を裏切る結果に終わるよりも、ずっとましなのではないだろうか。あるチームがつまずきを見せた時に、F1ほど情け容赦ない批判が浴びせられるスポーツは他にはないとまで言われているのだから……。

最後の新興チームの成功例は14年前
 近年、デビューイヤーでポイントを獲得した例を上げると……レッドブル・レーシング、ブラウンGP、トロロッソ、スパイカーなどのチームがあるのだが、これらのチームはそれぞれジャガー、ホンダ、ミナルディ、ミッドランドF1を前身としているため、今回は除外するとして、本当に何もない状態からスタートしてデビューイヤーにポイントを獲得した例は14年前のトヨタとなる。

 さらに直近の新規参入3チーム、ロータス・レーシング、ヒスパニア、ヴァージンの2010年シーズン開幕戦バーレーンGPでの成績を見れば、新チームの多くが直面する壁の厚さがはっきりと分かる。彼らの6台のマシンのうち、サクヒールでチェッカーフラッグを見ることができたのは、トップから2周遅れで完走したヘイキ・コバライネンのロータス1台のみにとどまったのだ。

 それは彼らの苦難の道の始まりにすぎなかった。ヒスパニア(HRT)は、3シーズンを戦った後、結局1ポイントも獲れないまま撤退を余儀なくされた。ロータスの場合も似たようなもので、彼らは途中で名称をケータハムに変えながらF1に5年間踏みとどまったものの、やはり2014年限りで姿を消した。ヴァージンはその後マルシャ、マノーと名前を変えて生き残っているが、6年間で111戦を戦ってきた中でポイントフィニッシュはたった1度しか記録していない。

 さて、新参者にはしばしば容赦なく牙をむき、常に援軍なき戦いを強いられ、チームが投入できる資金の額がしばしば結果を左右するこのF1の世界で、シュタイナーの願望が実現する可能性はいったいどのくらいであると見積るべきだろうか。


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